ちょっぴりうれしかったこと
「病気がみつかってほしくない、コロッと逝きたいから」と血液・尿検査以外の検査はずっと拒否されている照れ屋さんの60歳代男性の患者さん。
几帳面に私の外来日にあわせて毎回受診してくださる。
アルコールが多いと肝機能が悪化したり、食事量が多くてHbA1cが悪化すると、ちゃんと生活習慣を見直して、次の診察までには軌道修正して来られる。
興味深いのは、軌道修正のためにこちらがよいと思うことを提案すると、できない言い訳をその方に言わせてしまうこと。
こんな内的統制の方なのに、私のアプローチがまずかったとはたと気づき、患者さんにどうするかを考えていただく。
ときには面談中に行動目標がたたないときもあるが、次までには大抵改善して来られる。そんなこんなで2年くらい経過した。
今回の診察の帰り際に扉をあけながら「僕の将来の理想はね、なかやまさんに看取ってもらうことだよ」と照れ笑いしながら退室された。
糖尿病をもつ患者さんたちの人生の伴走ができるよう私も健康管理しなくては、と思った次第です。
こうやって患者さんたちに生きるパワーをもらってる。
「いつも、ありがとうございます」
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