なかやまのりこ

診療看護師として看護のスキルで生計が立つよう、2つの医療機関で診療看護師外来を、また行政の糖尿病重症化予防事業や高齢者の保健と介護の一体化実施、そして美容室の一角をお借りしてフットケア店舗も立ち上げました。
日々の実践でたくさんの素敵な物語に触れることができ、日々感動しています。
老後の楽しみに、今の日々の記録を残しておきたいと思い、ブログを時々書いていきます。





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糖尿病合併症予防

フットケアブース、まもなくオープン

4月から週1日だけフットケアブースをオープンする!気合だけはあるが、忙しさにかまけて準備が一向に進まない。医療機関ではなかなか対応できない足病の低リスクの方のフットケアを美容室の一角をお借りして提供する。医療機関ではどうしてもハイリスクの方が優先されるが、地域には足病低リスクでも、爪切りに困っている、魚の目が痛い、巻き爪ケア、悪化予防の教育など、地元住民にも足のことで困っている人がたくさんいると想定される。私の住んでいる地域は、フットケアを提供してくれるサロンも数えるほどしかなく、どちらかというとリフレクソロジーがメインの様子。私の外来にも足病低リスクでも困っている方たちが続々と相談に来られる。しかし、外来では糖尿病患者さんへのケアで手いっぱいになりつつあり、低リスクの方には靴や靴下・インソールの紹介、セルフケアの方法を指導して帰っていただくしかなかった。且つ、医療機関ではこういう足病低リスクの方への患者教育は診療報酬に反映されない。そんな方々に関われたらいいなと3年間くらい思いながら、看護業務にあたっていた。オープンまであと2週間少し、、、オーナーとの契約、フットケア専用の賠償保険の加入、メニューと料金の設定、必要物品の購入、リーフレットの作成、HPの作成と予約サイトの設定などなど、、、店舗を構えなくてもやることはわんさか。。。ま、できる範囲で準備を進めていきましょう。4月すぐにお客様がいらっしゃるとも思えず、準備期間くらいに考えて、6月くらいから予約が入り始めたらいいかな。。。NPとして、フットケアでは足だけでなく全身の健康管理の視点とスキルで、地域住民の方の健康寿命の延伸のお手伝いになればいいなと願いながら。。。

HbA1cと血糖の乖離

昨夜は広島で「糖尿病検査セミナー〜知られざる変異ヘモグロビンの世界〜」が開催され、岡山、浜松、名古屋、札幌、金沢でもWeb中継され、全部で300名以上の方の参加された。臨床検査技師さんの参加は想定範囲内だが、メイン会場の広島では臨床医も7〜8名、看護師も約30名も参加があったとのことで、正直驚いた。下関市立市民病院の川元博之先生からは「HbA1c検査における変異ヘモグロビン検出の効果」というテーマで、変異ヘモグロビンについて現在解明されていることや、ご自身が遭遇された症例について教えていただいた。私からはHbA1cと血糖・グリコアルブミン等との乖離している症例についてお話させていただき、最後の特別講演では獨協医科大学埼玉医療センター教授の犬飼先生からカタラーゼ活性低下によるHbA1c偽高値の症例について詳しく教えていただいた。近年CGMやFGMの活用が広がったこともあり、HbA1cと血糖が乖離している症例が散見されるようになった。普段のケアでもSMBGの結果とA1Cが乖離している事例に時々遭遇する。もちろん、ヘモグロビンの寿命に影響する肝硬変や腎不全、貧血などの要因がないことを確認している。異常ヘモグロビンは海外に多いとされていたので、以前はよその国のことだと思っていたが、日本もグローバル化が進み、ほかの人種の遺伝子が日本にも多く入ってきていること、変異ヘモグロビンの種類も今では1300種類以上解明されているということもあり、これからも変異ヘモグロビンについて解明されていくことと思われる。私の契約先の医療機関でも1年前にアークレイ社の変異ヘモグロビンの一部が検出される分析装置に変えてから、臨床検査技師さんから検出の情報をいただけるようになっている。しかし、変異ヘモグロビンは私には奥が深すぎて周囲に説明できるほどの理解力には至っていない。川元先生のご講演内容を再度復習しなければと思っている(汗)変異ヘモグロビン・・・これからも注目していかなければ。。。変異ヘモグロビンについて情報がほしい方は、アークレイ社さんが変異ヘモグロビンの症例についてまとめたリーフレットを作成されていますので、お問い合わせされるとよいかと思います。